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モーエンス・コッホ

モーエンス・コッホ(1898–1992)は、妥協なき機能主義と洗練された永続的な美を追求したデンマーク家具デザインの第一人者である。明快さ、職人技、目的意識に根ざした哲学のもと、デンマーク・モダンの原則の確立に寄与した。彼の作品は、長く使えること、日常生活を支えること、そして控えめなエレガンスを日々にもたらすことを重視した、時代を超えるデザインへの深い洞察を体現している。 

彼は、デザインはスタイルではなく必然であると考えていた。注目を浴びることよりも、実際のニーズを的確かつ思慮深く満たす家具を生み出した。機能・素材・プロポーションを総合的に捉え、調和を実現するバランスを追求したのである。

王立デンマーク美術学院で建築を学び1925年に卒業、のちに教授として教壇にも立ったコッホは、理論と実践を架橋した世代のデザイナーである。キャリアの初期から機能主義の理念に身を浸し、1925年から1932年までカール・ペテルセン、イヴァー・ベンツェン、そしてとりわけコーア・クリントのスタジオで働きながら、構造・簡潔さ・規格化の原則を吸収し、自身のアプローチの礎とした。

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形の究極の純度は、移りゆく流行から解放された永続するものの中にこそ現れます。だからこそ、ブックケースシステムのような最もシンプルなものは、いつの時代でもコンテンポラリーであり続けるのです。

モーエンス・コッホ

時を超える機能主義

コッホのデザインは静かな精緻さが際立っている。個人的な表現を追求するのではなく、形態を最も純粋な本質へと研ぎ澄ますことに注力した。すべての作品は明確な用途を念頭に置いて創られ、細部に至るまで徹底的に作り込まれている。その成果として、永続性と適応性を併せ持つ家具が生み出された。

1934年、コッホは従兄弟のペーター・コッホとともにスタジオを設立した。彼は建築、家具、タイポグラフィ、テキスタイルなど多分野で活動した。修復業務と並行して、次第に家具デザインに注力し、明快さ、精度、節度によって特徴づけられる機能主義的アプローチを磨き上げていった。

家具デザインと同様の厳密な姿勢を建築にも適用した。1950年から1968年まで、彼は王立デンマーク美術学院で建築学教授を務め、デンマークの建築家たちに大きな影響を与えた。とりわけ教会の修復で知られ、現在ユネスコ世界遺産となっているロスキレ大聖堂の主任修復建築家を務めたことでも名高い。さらに、フレデリクス病院を今日のデザインミュージアム・デンマークへと改装するにあたり、オリジナルの建物への敬意と建築的刷新を見事に融合させた。  

ハンス・J・ウェグナー、ボーエ・モーエンセン、アルネ・ヤコブセンといった同時代のデザイナーに比べ控えめな存在ながら、コッホの家具はデンマーク機能主義の最高峰の一つに数えられる。そのさりげない佇まい、構造の明晰さ、そして時代を超える価値によって、彼のデザインは何十年ものあいだ静かに受け継がれてきた。 

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