チャコニアチェア
チャコニアチェアは1962年にナナ・ディッツェルによってデザインされ、同年コペンハーゲンで開催されたキャビネットメイカーズ・ギルド展で発表されましたが、製品化されることはありませんでした。ディッツェルを讃え、フレデリシアが限定100脚のキュレーテッド仕様で初めて製造・販売します。
当初は単に「ラウンジチェア」と呼ばれていましたが、フレデリシアはトリニダードチェアの物語にならい、この椅子を「チャコニア」と命名しました。チャコニアはトリニダードの国花であり、ディッツェルが多大なインスピレーションを得たこの島国への敬意を示しています。
オレゴンパインは、1962年当時のディッツェルの作品を想起させるよう特別に開発されたラッカーで仕上げられ、張地には淡いメランジカラーの〈ハリンダル〉200番を使用。上品なゴールドの趣をまとっています。限定版には、製造番号とナナ・ディッツェルのサインが刻まれた真鍮プレートが取り付けられています。
家具の常識を問い直す
《Chaconia Chair》は、ナナ・ディッツェルが1962年にデザインし、同年にコペンハーゲンで開催された家具職人組合展で発表した作品です。しかし、当時は製品化に至りませんでした。
この展覧会でディッツェルが提示したのは、カジュアルで現代的なリビングルームに対する、先見性に満ちた提案でした。ターコイズと白、温かみのあるオレゴンパインを用いて、幾何学的な段差が連なる風景のような空間を構成。座る高さに変化をつけ、部屋全体を、思い思いに腰掛けたり、横になったりできる場所へと変えています。
家具と空間をひとつに溶け合わせることで、決められた座り方から身体と動きを解放し、家具のあり方そのものを問い直したのです。
この空間は、大胆で先進的、そして極めてモダンな試みとして高い評価を受けました。なかでも個性的なラウンジチェアは、従来の椅子というよりも、彫刻作品のような存在として捉えられました。
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ナナ・ディッツェルの生涯とそのデザイン、そして彼女を知る人々の物語の世界へ飛び込もう。
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